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心電図の見方について

今回は「心電図の見方について」科内で勉強会を開催しました。

当院には多くの高齢者や様々な疾患を抱えている方が入院されています。リハビリを行う上でリスク管理は大切になり、心電図は多くの情報を教えてくれる検査のひとつになります。しかし、心電図に対して苦手意識を持つ方は多いと思います。私もそのひとりでしたので復習を行い、刺激伝導系の復習からの見るポイント、典型的な不整脈を中心に実際の心電図波形を見ながら勉強会を行いました。

・見るポイントが理解できたのでこれから経験を積みたいと思います。
・あれ?こんなに簡単だったっけ?と思いました。勉強しようと思うきっかけになりました。
・勉強会を開催してからモニター心電図を見るように意識するように変わりました。
・ひとつひとつの見るポイントについてはすぐに理解できる内容でした。しかし、いざ実践になると難しかったです。経験を積んでいきます。
・見るポイントが理解出来ました。重要なポイントがわかるようになりました。今後患者様の心電図を見るときには教わったポイントをしっかりと見て行きたいと思いました。

上記のような感想を職員よりもらいました。知識を身に着けていくには何事も経験が必要だと思います。経験を積んでより適切なリハビリテーションを提供できるようにしていきたいと思います。

心電図の見方について

心電図の見方について

2020/12/21 18:39

12月の患者様の作品

12月の患者様の作品

2020/12/15 17:06

スノードーム作り

今回は、通所リハビリ利用者様のS様にスノードーム作りを行ってもらいました。
当院の通所リハビリは1時間以上2時間未満で行う、機能訓練に特化した介護保険でのリハビリテーションを提供しています。
「機能訓練に特化した」というのは、理学療法士が個別で機能訓練を提供する他に、パワーリハビリテーションのマシンが充実しており、限られた時間の中で様々な機能訓練ができます。しかし通所リハビリを利用する利用者様の中には、精神面や介助量などの要因で全てのマシントレーニングを行えない方もいらっしゃいます。
今回S様にスノードーム作りを提案した経緯としては、膝関節や肩関節に痛みがあり積極的なマシントレーニングが難しく、ご本人は「病気をする前は、家の事は全部自分でやっていたのに今は全部主人にやってもらっている。もう、私は何もできないから」と、リハビリに対して消極的な面が多々あり、表情は硬い状態が続いていました。
日常生活動作訓練として、洗濯物や食器の洗い物、モップでの掃除等の機能訓練を行い、ご主人にもS様がどこまでだったら安全に家事動作を行う事ができるという事を伝え、実際の生活場面でS様に行ってもらう機会が増えたのですが、依然として表情は硬く「でも、私にはできない。1人ではできない」というのが口癖でした。何かセラピストとしてS様のやりがいや自信、笑顔を引き出せないかと模索する日々が続いていました。

そんな時、当院の入院患者様が作成した製作物を見て「私もこういう物作りが好きなの。昔はよくやったのよ」と、リハビリ中の何気ない一言を聞き、作業活動を通して何かS様に役割や満足感・自信を得てもらえないかを考えました。
まず、手指巧緻動作訓練も兼ねて折り紙でくす玉作りを提案し、S様も「やってみようかな」と初めは何枚か自宅に持ち帰り制作をしていたのですが、完成への道のりが長かったせいか、次第に「今日はやらない」と、作業活動に消極的になってしまいました。
次に提案したのが、スノードーム作りです。折り紙の時とは違い、自らオーナメントを選び「こっちの方が良いかな?」「こうしてみたらどう?」と、笑顔まで見られるようになりました。スノードームは、オーナメントを土台につけ、瓶の中に洗濯のりと水を入れて混ぜ、土台を瓶に装着するといった工程で作品が完成するので、通所リハビリ利用時間内に完成させることができ、完成した際には「楽しかった。家に飾るね」と非常に満足感に満たされた表情をされていました。完成品をご主人に見せると「本当に家内が作ったの?こんな事できるんだ」と驚いた様子でした。
さらに、リハビリ室に飾る用のスノードームをもう1つ作成してもらえないかと提案した所、快く引き受けてくださり、2つ目という事もあり作業はスムーズに進み、あっという間に完成しました。2つ目の作品に対して、ご主人も「前回のよりよくできているね」とお褒めの言葉も下さり、S様は「私でも上手に作れたね」と喜んでくださりました。不思議なことに、作業活動を行っている最中に膝や肩の痛みの訴えは一度も聞かれず、リハビリ介入前にスノードーム作りの話をすると、今までマシントレーニングに消極的であったS様が「じゃあ、先に運動してきちゃうね」と、訓練に対しても今までよりも前向きになりました。
前回の科内勉強会"作業療法って何"でもあったように、その人を知る事から始め、そこから本人らしい目標設定の立案、生活構築に向けた作業の実践という事を念頭にリハビリ介入を行い、「したいこと」「する必要がある事」を「できる」「でき続ける」ようにする事の大切さを改めて感じました。
このように当院の通所リハビリでは、利用者様一人ひとりに寄り添い、その人らしい目標設定と達成に向け、今後も取り組んでいきたいと考えております。

スノードーム作り

スノードーム作り

2020/12/01 12:32