作業療法って?
前回の感染症の勉強会に続き、作業療法について科内で勉強会を実施しました。
リハビリテーションには理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の3つの専門職があり、それぞれの特徴や専門性の違いについてはなかなかわからない方もいらっしゃることかと思います。
「作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。」と日本作業療法士協会で定義されています。難しいですよね。
健康とは・・・病気の有無に関わらず身体・精神・社会的に良好な状態
幸福とは・・・身体・精神・社会的に満足な状態
つまり、人は作業(生活行為)をする事で「健康」「幸福」になるという事です。
作業と一言で言っても、様々な意味を持ちます。園芸や手芸、調理療法、集団活動等は、身体機能面や認知面の改善を目的とする場合もあれば、手段となる場合もあります。
今回の勉強会では「その人を知る事から始まる」「ニーズの深堀で人生の意味の解明。そこから本人らしい目標設定の立案、生活構築に向けた作業の実践」という事を念頭にリハビリ介入を行い、「したいこと」「する必要がある事」を「できる」「でき続ける」ようにする事を目標にしているという事を伝えてくれました。
当院においては9月に作業療法士を1名採用となり常勤作業療法士が4名となりました。4名ともに他医療機関で経験を踏み当院に入職をしてくれました。今後より栗源病院らしく患者様に寄り添った作業療法を提供できるようにしたいと考えています。
院内に掲示してある作品も、患者様にとって何かの意味・目的がある物なので、そういった視点で作品を見るとまた一味違って見えるかもしれませんね。
2020/09/11 12:20
9月の患者様の作品
2020/09/07 18:29