第3回作品交換展
今年で3回目となる岬病院と栗源病院の各患者様が作成した作品を1年に1回の頻度で交換しています。実施した背景は両施設のセラピストより患者様の日々の作品や取り組みを紹介したいという声が挙がり実施しています。
毎年テーマを一つ決めて一つの作品を作成しています。今年は「春」としました。去年より作品と一緒に、その作品を作成した目的や変化などをセラピストが写真を載せて紹介する試みも始めました。作品を通して患者様・利用者様の作品への想いや患者様のできる能力への気づきのきっかけになって欲しい部分とセラピストの思考やアプローチの内容などを観た人にも伝わって欲しいという思いで始めました。様々な変化を認めることも出来ましたので少し紹介したいと思います。
- リハビリに対して拒否がある患者様が、作成している患者様をみて参加してくれるようになり、意欲の向上を認めた。
- 病状の悪化により、生きる事を諦めてしまった患者様が作品を通してして家族との交流を図り、「生きたい」との発言が聞かれるようになった。
- 作品を出展することで、「負けないように作品を作ろう」との意欲やモチベーションの向上、達成感を味わうことが出来た。
- 離床には消極的で食事もベッドでとっていたが、裁縫を行う時には苦痛なく1時間程度離床ができるようになった。
- 活動参加を通して以前はなかった他患者様とのコミュニケーションの機会が持て、交流の中で笑顔が多く見られていました。
2021/05/25 11:31
6月の患者様の作品
2021/05/25 10:58